新・教職のための教育原理

内海﨑貴子 編著
共著者:井上 健/北村 陽/杉村美佳/鈴木麻里子/中園有希
本体価格:2100円
ISBN978-4-8429-1802-0
A5判 / 並製 / 208頁 / 2021-04発行

家庭、学校、社会の3つの領域から課題を提示、これらの課題を考えるために必要な教育学の基礎基本的な知識・言説をまとめる



近代学校教育制度が始まってから、どのような環境にあっても、子どもと教師は学校生活をともに過ごし、多くの人と出会い育ってきた。学校教育には様々な課題や問題があるのも事実であるが、それでも子どもには教育が必要であるし、教育には可能性がある。本書は、まず家庭、学校、社会の3つの領域から課題を提示、次にこれらの課題を考えるために必要な教育学の基礎的基本的な知識・言説をまとめる。最後にこれからの学校教育を構想する知見を掲げるといった3部構成をとる。将来の教師達の課題解決に役立ち、知っておくべき必要な事項を踏まえた好著
第Ⅰ部 教育をめぐる現代的課題



正 誤 表

































場所
4頁の図1-1 数値は正しいが2016年の棒グラフの高さが低い 数値の高さに変更
25頁 2)の見出しから2行目 1989年に告示された戦後6目の改訂 1989年に告示された戦後6目の学習指導要領

目次


第Ⅰ部 教育をめぐる現代的課題
第1章 家庭と子ども(1子どもにとっての家庭・家族 2子どもの貧困と子ども食堂 3家庭内の暴力―児童虐待とDV―)
第2章 学校と子ども(1学校に行くのは楽しいか 2不登校問題を考える 3いじめ問題を考える 4学力低下問題を考える)
第3章 社会と子ども(1「第四次産業革命」(Society 5.0)のもたらすもの 2オンラインでつながる子どもたち 3情報化社会における日本の教育課題 4Sciery5.0の教師像)
第Ⅱ部 教育の現代的課題を考える
第4章 「教育」を考えるということ(1「教育」を考えることの意味 2語源から考える「教育」 3人間にはなぜ「教育」があるのか―人間の発達と教育― 4子育てと教育 5学ぶことと教えること 6教育には目的がある 7「教育」の限界を踏まえて)
第5章 子どもをどう見るか、どう見られていたか(1人間を規定するもの―遺伝と環境、成熟と学習、生得と経験― 2人間はどのように学習するのか 3人間の知性 4学校教育への示唆)
第6章 何を教える(学ぶ)のか(1教育課程とカリキュラム 2カリキュラム理論の多様な展開 3学習指導要領の変遷 4これからのカリキュラム)
第7章 どのように教える(学ぶ)のか(1学校における授業の諸形態 2学びをどのように評価するのか 3教科書と教材 4ICT機器の活用とこれからの学び)
第8章 日本の近代教育制度の歩み(1江戸時代の社会と教育 2明治時代における近代教育制度の確立と教育の画一化 3大正新教育における子どもの興味・関心と生活・経験の尊重 4戦時下の教育―錬成を中心とした戦争を遂行するための教育― 5戦後の教育改革―時代のニーズを反映した学習指導要領の変遷― 6教育課題の解決に向けた新しい教育の動き)
第9章 西洋の近代教育思想から学ぶ(1コメニウスに見る「近代教育」の源流 2ルソーにおける「子ども」の発見 3コンドルセが提起した「公教育」 4デューイがめざした「学校と社会の結合」)
第Ⅲ部 これからの教育を構想する
第10章 教員としてできること(1教師を取り巻く現代の諸相 2教師の仕事 3生徒指導―教師による子どもたちへの働きかけ― 4これから教師としてできること)
第11章 人としての生き方を考える(1教師にとっての「人としての生き方」 2教育と価値 3価値をめぐる私たちの思考 4道徳教育 5価値観を伝えること)
第12章 多様性を活かす教育―子どもの人権とジェンダー―(1子どもの人権と人権教育 2多様性とセクシュアリティ 3ジェンダーと教育)
第13章 教育を支える制度基盤(1教育の制度 2教育行政とは 3教育委員会制度 4教育財政 5変わりゆく教育制度)
第14章 学校と地域社会(1地域社会における学校の役割とは 2学校・地域社会・家庭の関係性の変化 3「コミュニティ」の概念と「地域の教育力」の見直し 4コミュニティの学校づくり 5「希望」としての地域社会の学校)