国家の最大の使命は、国民の生命や財産を守ることであるが、時には感染症拡大防止などのため、国民の人権を制限、侵害する場合もある。立憲主義とは、憲法に基づいて政治を行い、憲法によって政府の恣意的な権力の行使を制限し、国民の権利を守ろうとするものである。法学や憲法について学ぶことは、主権者として必須であり、裁判員として身につけなければならない一般常識といえよう。本書では、初学者向けにわかりやすい内容を心がけ、法とは何か、そして国家最高法規である憲法とはどのようなものかについて詳しく解説する
目次
第1部:法学
第1講:法学を学ぶにあたって(法学を学ぶ者の心得)
第2講:法と国家
第3講:法の概念
第4講:法の目的
第5講:法の構造―法の性質による分類―
第6講:法の種類
第7講:法の淵源(法源)
第8講:法の効力
第9講:法の解釈
第10講:法の適用
第11講:法と裁判
第12講:権利と義務
第2部:憲法
第1講:憲法とは何か
第2講:憲法の制定過程
第3講:日本国憲法の前文、基本原理
第4講:天皇
第5講:国家の安全保障
第6講:人権総論
第7講:自由権
第8講:社会権・国務請求権・参政権・国民の義務
第9講:統治機関
第10講:財政
第11講:地方自治
第12講:憲法保障および憲法改正
参考文献/日本国憲法(全)/索引